この記事はプレイ開始1時間で急にスコアが落ちる人向けです。
「集中力が足りない」という精神論ではなく、脳のエネルギー管理(血糖値)の話です。
「今日は調子が悪い」「集中力が続かない」
そう感じた時、気合いを入れるためにエナジードリンクやコーヒーを流し込んでいませんか?
もちろん、カフェインは強力な武器です。しかし、「飲む種類」と「タイミング」を間違えると、逆にパフォーマンスを落とす諸刃の剣でもあります。
エナドリの「砂糖」が引き起こすバグ
通常のエナジードリンクには、覚醒成分(カフェイン)と一緒に「大量の砂糖」が含まれています。
これを一気に飲むと、血糖値が急上昇して一時的に「無敵感」が得られます。
しかし、体は急上昇した血糖値を下げるために「インスリン」を大量放出します。その結果、プレイ中盤に血糖値が急降下し、平常時よりも低い「低血糖状態」に叩き落とされます。
これを医学的に「反応性低血糖(血糖値スパイク)」と呼びます。
「やる気はあるのに、脳が物理的に動かない」ガス欠状態の正体です。
「シュガーレス」や「コーヒー」なら安全か?
では、砂糖の入っていない「ゼロカロリーのエナドリ」や「ブラックコーヒー」なら完璧なのでしょうか?
答えは「スパイクは起きないが、燃料不足になる」です。
これらはカフェイン(加速装置)だけで、脳のエネルギー源である「糖分(ガソリン)」が入っていません。
つまり、「燃料が空っぽの状態で、アクセルをベタ踏みしている」のと同じです。
これでは脳が空回りして、結局集中力は続きません。
最適解は「分離摂取」である
脳科学的に最もパフォーマンスが出るのは、以下の組み合わせです。
- 覚醒担当:シュガーレスのエナドリ または コーヒー
- 燃料担当:ブドウ糖(ラムネ)
この2つを別々に摂ることで、「血糖値スパイクを起こさずに、覚醒と燃料補給を両立」できます。
砂糖(ショ糖)ではなく、吸収が早くインスリンを刺激しにくい「ブドウ糖」をピンポイントで入れるのがコツです。
高難易度譜面を処理している時、脳のグルコース消費量は跳ね上がります。
私がゲーセンや自宅練習に必ず持っていくのが、森永ラムネ(特に大粒タイプ)です。
主成分がブドウ糖90%なので、余計なカロリーを摂らずに、脳だけを回し続けることができます。
コーヒー派の人も、ゼロカロリー派の人も、ポケットにこれを入れておくだけで後半の粘りが変わります。
最後に
今回の記事では、集中力低下の原因である「血糖値スパイク」と「燃料不足」について解説しました。
エナドリは「ニトロ」、ラムネは「ガソリン」です。
片方だけでは走りきれません。
スコアが安定しない原因は、メンタルではなく血液中の栄養管理ミスかもしれません。
ぜひ「正しい燃料」の補給を試してみてください。
📚 参考文献・関連用語
この記事は、以下の栄養学・脳科学の知見を基に、当ブログ独自の視点で音ゲーへの応用を考察したものです。
・カフェイン(Caffeine)
脳内で眠気を誘発する「アデノシン」の働きを阻害し、覚醒作用をもたらす。あくまで神経を興奮させる作用であり、エネルギーそのものではない。
・反応性低血糖(Reactive Hypoglycemia)
食後の急激な血糖値上昇に対し、インスリンが過剰分泌され、反動で血糖値が正常値以下に低下する現象。集中力低下、手の震えなどを引き起こす。
・ブドウ糖(Glucose)
脳がエネルギー源として利用できるほぼ唯一の栄養素。砂糖(ショ糖)よりも吸収が早く、脳の即効性エネルギーとして適している。

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